ふるや紙―あぶらとり紙の元祖

ふるや紙―あぶらとり紙

金箔は、圧延した金合金の板を、特殊加工した和紙、いわゆる“箔打紙”の間にはさみ、1800程を一束にして打ち延ばして作り上げます。この箔打紙は、職人が半年間もかけて紙を仕込んで作ります。それゆえに、紙仕込みという作業は、金箔の良否を大いに左右する大切な工程です。

箔打紙は1回切で終わるのではなく、職人の技によって紙仕込みを繰り返し、再び箔打紙としてよみがえります。これを数回繰り返した後、これ以上箔が延ばせなくなるほどになった箔打紙は『ふるや紙』と呼ばれ、古来より、高級あぶらとり紙として上流社会の女性や粋人たちの間で重宝されました。

その抜群の吸脂性と実用性は、歴史と技術を誇る金沢箔と共に他の追随を許さないものです。化粧品として使いやすく『ふるや紙』をカットにしたものが、一部の店舗さんで販売されています。

『ふるや紙』のあぶらとり紙は、たまに隅に文字が刻印されているものがありますが、これは紙仕込みの際、紙の縦目と横目、表と裏を判別するためです。また箔打紙=本物であるという証拠にもなります。

なぜ箔打紙(ふるや紙)があぶらとり紙として機能するかを科学的に説明している文献がありますので、ご紹介します。

この内容は、ニュースレターvol.4にも掲載されています。